年に一度の縁起物

こんばんは。つくば市並木ショッピングセンターにあるコーヒーとイタリアワインの
専門店 フレスタプラス@あらの珈琲 焙煎人荒野です。


あなたは あの香りの記憶 覚えていますか?

今年も年末のイベントとして パナマ・ゲイシャコーヒーを販売します。










本日テスト焙煎した模様。
向かって左側から 生豆の状態 1ハゼ手前(中央) 1ハゼちょっとしたとこ(右)

ワイニー精製らしい果肉の香りが焙煎中からもハッキリと感じました。


今期は「超マイクロロット」のゲイシャワイニー(ナチュラル精製)


※マイクロロットとは、、
通常、収穫されたコーヒーの実は、産地や収穫時期がある程度同じのものであれば、
それを一括りにし、その後の生産処理過程に進みます。コストは抑えられるものの、
生育環境の微妙な差(気候や地質)によって生じる個性が失われてしまいます。

それを解決するための方法が、マイクロロットという考え方です。大規模な生産ではなく、コーヒーの個性を最大限活かすべく、小規模の区切りで一銘柄とし、
その豆に合わせた生産処理を行ないます。


輸入量も極端に少なく 超レアなコーヒー豆っていうことです。



近年 スタバやローソンでも販売するようになって、より「ゲイシャコーヒー」が
身近になったようですが、、、そもそも「ゲイシャ」が何かご存知でしょうか?地域名でも、
農園名でも、ブランド名でもありません。ゲイシャは栽培品種です。


コーヒー好きなら
「ティピカ」や「ブルボン」といった名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。
これらもゲイシャと同じく、栽培品種です。



【ゲイシャの歴史】

これだけパナマゲイシャがメジャーになってくると
ゲイシャ種はパナマで生まれた品種と思われがちですが、実はそうではありません。
エチオピア南部にある「ゲシャ」という地域に生えていた品種です。
このゲシャが訛って、ゲイシャ種と呼ばれるようになったそうです。

ゲイシャ種というとパナマのイメージが強いのは、原産地がエチオピアにもかかわらず、
実際にゲイシャ種が有名になったのはパナマだったからです。



エチオピア原産のゲイシャ種がパナマに持ち込まれたのは、1963年。
そのきっかけは、1950年代にIICA(米州農業協力機構)が中米のコーヒー産業振興のため、
ゲイシャも含めて多種のコーヒー豆をコスタリカの研究所に持ち込んだためと言われています。

その後、パナマコーヒーの父親ともいわれる「ドンパチ農園」が、コスタリカからゲイシャ種を持ち込みました。これがパナマ初のゲイシャだとされています。その後、パナマ政府がゲイシャ種を農園に無料配布した結果、
パナマ国内で広まっていったのです。

しかしゲイシャの栽培は長くは続きませんでした。、、、、


つづく。