酸化防止剤無添加の製法。オーガニックワインやビオワインと酸化防止剤無添加ワインの違い

つくば市フレスタプラス@あらの珈琲 焙煎人荒野です。
先の「ワインに酸化防止剤を添加する理由」に続いて今日は、、、、
■「酸化防止剤無添加ワイン」とは。



ほとんどのワインに酸化防止剤が添加されているとお伝えしましたが
「酸化防止剤無添加」を謳うワインも販売されています。

酸化防止剤無添加ワインは主に国内の大手ワインメーカーから販売されているものがスーパーでも
良く見かけます。「酸化防止剤=亜硫酸」を全く使用していないワインというイメージは消費者ウケ
が良く価格が安いこともあり 日常的に広がりをみせています。

■酸化防止剤無添加の製法
酸化防止剤無添加ワインの製法は各メーカー異なります。基本的にアセトアルデヒドの生成を抑える
こと、極力酸化させない状態にすることなど気をつけています。例えばアセトアルデヒドの発生を抑制
する酵母を使用したり、良い香りの特徴をだす酵母を使用したりと酵母を工夫しているケースもあれば
醸造行程中極力液体が酸素に触れないようにする、瓶詰めの際に酸素を極力入れないようにするといった
工夫があります。各社独自の工夫により酸化防止剤無添加ワインが造られているようですね。



※アセトアルデヒド=エタノールの最初の代謝産物である。毒性が強い物質で、吐き気や頭痛を
          引き起こします。多量の飲酒によって悪酔いや二日酔いが起こるのはアセト
          アルデヒドが体内に長時間、留まっているためです。







■オーガニックワインとは違う?
酸化防止剤無添加ワイン=オーガニックワインではありません。オーガニックワインとはEUにおいて
オーガニックワインに関する規定を守り造られたワインのことです。オーガニック農法でつくられた
ブドウを使うオーガニックワインは、既定量までなら亜硫酸塩を使用することが認められており亜硫酸
塩添加NGではありませんね。

ビオロジック農法やビオディナミ農法でつくられたブドウを使ったワインは?
ビロジック栽培やビオディナミ農法でつくられたブドウを使用し、亜硫酸塩を一切使用しない
ワインもあります。ただし既定がなく、使用されているものもあるので『ビオワイン=酸化防止剤無添加ワイン』としてくくるのは難しいですね。




酸化防止剤無添加ワインとオーガニックワインやビオワインを
混同されている方も少なくないとおもいますので、、一度ご自身で
整理するのが良いかもです。





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