“南仏ラングドックのスーパースター”シュールダルク「オークションロット」

今回は”南仏ラングドックのスーパースター”シュールダルク「オークションロット」について
お復習いの意味も含めお伝えします。


■チャリティー イベントとしての「トック・エ・クロシェ」
シュール・ダルクは毎年春先に、リムーをあげての大きなイベントを開催します。その名も
「トック・エ・クロシェ」です。リムーにはローマ時代に遡る歴史的建造物が多く、シュール・ダルクは
エリアを代表する企業としてその保存を目的にしたイベントです。



そしてこの二日間にわたる「トック・エ・クロシェ」のイベントのひとつとして
1990年より続く世界規模のワインオークションが毎年開催されます。「ロブション」「アラン・デュカス」
「ポール・ボキューズ」名だたる仏三つ星レストランシェフ、ソムリエ達をはじめ数千人が参加してくる
大規模なワインオークションです。2019年試飲会でもお馴染み「渡邉さん」「高橋名人」所属の
(株)飯田がそのオークションに参加して2樽落札しました。現地で熟成期間を経てビン詰めされた
樽違いのワインを2020.03試飲販売会、2020.06試飲販売会と出展しました。さらには
2020.08のブラインドテイスティングセミナーでは2種のオークションロットの飲み比べも。。。。
とにかく1樽750ml換算すると世界でたったの300本のみの稀少なワインであるわけです。
◎トック・エ・クロシェのオークション出品ワインとレギュラー品の違いとは、、、、

・各栽培家が3年前に出品の申請
・シュールダルクのテクニカルチームが畑を確認
・畑はすべてではなく、申請のあった栽培家の畑から数列厳選したものだけが選ばれる
・選ばれた畑はテクニカルチームが徹底的に管理、栽培方法も指導する
・収穫後の圧搾機等の機械も通常のワインとは分けて使用
・その中でも厳しい審査等の基準をクリアしたものだけが出品できる

そして(株)飯田さんが落札した2樽のワインの詳細は↓です。
シュールダルク オークションロット
画像向かって右
■シュール ダルク トック エ クロシェ ド グラース2018 8500円
(南仏/ラングドック・ACリムー/特別栽培シャルドネ/辛口・白)

■シュール ダルク トック エ クロシェ ド ペロール2018 8000円
(南仏/ラングドック・ACリムー/特別栽培シャルドネ/辛口・白)
画像向かって左

※販売価格は落札時の関係です。


~雹被害を免れ僅かに収穫されたシャルドネから造られた贅沢なワイン~
◎3月の試飲販売会で出展されたのは画像右の「グラース2018」(画像右)
雹の被害の関係で通常1人の栽培家がオークション用のブドウを栽培、ワインにしますが
例外的にこのボトルのみ2人の生産者の合作です。まれに見る雹被害の結果生まれた恐らく
2度と出てこない貴重なワインです。樽の風合いがバシっと効いた濃い果実感たっぷり
力量感溢れるワインです。


~僅か0.3ヘクタールの畑から醸される超至極のワイン~
◎そして6月の試飲販売会で出展された画像左「ペロール2018」(画像左)
南仏リムー地方で最も標高の高い地区「ペロール村」にこの人あり!と名高い栽培家
によるシャルドネから造られるワイン。リムーの中でも特にミネラルが豊富といわれる
地区から生まれたまさに傑作品!ミネラリーで綺麗な酸味が魅力的なワインです。


造り手のキャラクターがモロに出た存在感と気品を兼ね備えたまさに至極なワインと言えます。

どっちが美味い?・・・・でなく! どちらも美味い!あとは各々の好みでしょうね。。


強いて言えば、、、、
ブルゴーニュシャルドネのようなミネラルが豊富で繊細で綺麗な酸味の余韻を楽しみ
たい方は画像左の「ペロール2018」でしょうね。

逆に同じブルゴーニュでも南部で醸される果実の甘みもありボリューミーな白ワインを
好まれる方は画像右の「グラース2018」をおすすめします。



今すぐ飲んでも然り、、あと数年セラーで寝かせて熟れるのを待つ楽しさもありな
ハイクオリティーなワインには間違いありません。

何度も言いますが1本750mlで換算して世界で300のみの稀少なワインです。
チャンスはそんなに多くないことは確かです!!