アメリカ合衆国政府がハワイを「ちゃんとしたワイン産地」と認めることになった

つくば市フレスタプラス@あらの珈琲 焙煎人荒野です。今日は少々ワインの小ネタです。


◆アメリカ政府が「ちゃんとしたワイン産地」とお墨付き 原産地呼称制度の「AVA」に承認


つい最近の話題である、、、常夏の島HAWAIIのワインを米政府が「ちゃんとしたワイン産地」と認めることになったと。。。。



ワインなど土地に根差した産物の名称を保護し、品質を保証する原産地呼称制度が各国にありますよね。



フランスワインなら「AOC」、イタリアでは「DOC」と呼ばれている原産地呼称制度です。




アメリカでこれに当たるのが「AVA(American Viticultural Areas=ワイン指定栽培地域)」AVA!ってやつです。カリフォルニアワインのナパやソノマといった産地はAVAに承認され、その名称が保護されているわけです。



2021年8月2日からハワイ・マウイ島のウルパラクア地区が全米257番目のAVA認証産地に認められたらしく。。ホントつい最近なわけ!!ウルパラクア地区はマウイ島南部の高地に広がっている。ブドウ畑はたった1つで、その広さは約6.5ヘクタール。この畑から少し離れたところに島で唯一のワイナリー、『マウイ・ワイン』があると。



土地も火山性土壌のため適度に保水性があり、、、
「常夏=暑い」のイメージが強いハワイだが、ワイナリーのある「ウルパラクア地区」のあたりでは最高気温が30℃を超えることはほとんどないみたい!そして冷え込む日にも10℃を下回ることはない。世界のワイン産地の中では、これは極めてマイルドな気候と言えますよ。年間降水量は約780mm。って言われてもピンとこないですけど、、、この数字はフランス・ボルドーのそれに近く、世界のワイン産地の中では「ほどよく雨の降る産地」と言えます。ちなみに日本ワインの中心地、山梨・勝沼の年間降水量は1080mmらしいですけどね。


さらに幸運なことにブドウの実が成熟する7月~8月にかけて雨が少ないこと。好天と海洋島ならではの風が果実を濃縮させ、湿度少ないのでカビ系の病害からブドウを守ってくれる。。。




マウイ島におけるブドウ栽培は1800年代の初期にポルトガル移民によって始められます。現在栽培されている品種
は(ゲヴェルツトラミネール、シュナンブラン、ヴィオニエ、グルナッシュ、マルベック、シラー)。。。??バラエティに富んだといえば聞こえはよいが、、、寒冷地に向く品種、熱暑に強い品種が混じり合っており統一感全くナシ!!試行錯誤?迷走?されてきた歴史がうかがえる。。。




いくらAVAに承認されたとはいえ、、、「マウイワイン」といえばまだまだ、、



お土産ノリの「パイナップルワイン」しか日本には輸入されていません。



◆マウイワインの未来は有るのか??
、現状はどうあれ、【ハワイのワインには大きなポテンシャルがある。世界のワイン・トレンドを語るキーワードはいつくかあるが、その中に「島のワイン」「火山性土壌のワイン」というのがあり、それらはハワイのワインと合致するのだ。】とかなり強気なコメント!!



近い将来、評判のワインを買うのを目的にハワイに出かける日がやってくるかもしれない。。。。。




さぁ・・・どうかなぁ・・・ 焙煎人的にはホントそうなるといろんな意味で好都合ですけどね。。。っw




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