ワインにおけるモノポールとは

ブルゴーニュワインを語る上で何かと出てくる「モノポール」というワード。





■ワインにおけるモノポールとは

モノポールとは、フランス語を直訳すると「独占・専売」という意味で、「単独所有」を意味しています。15世紀頃、ブルゴーニュ地方のブドウ畑を所有することが貴族のステータスとされていた時代があり、修道院が所有していた畑を多くの貴族が所有するようになりました。あのグランクリュ「ロマネコンティ」畑もこの時期にコンティ公ルイ・フランソワ1世がルイ15世の公妾であるポンパドゥール侯爵夫人と競り合い購入しました。


しかし、フランス革命以降、貴族の所有地は没収され固有財産となり、競売にかけられました。このことにより、貴族が所有していた広大な畑は分割され、1つ1つの区画は小さくなり、生産者も小規模な家族経営のドメーヌが増えていきました。そのため、1つのブドウ畑を平均して5軒~15軒程度のドメーヌが所有するのが大半で、「クロドヴージョ」は、80近いドメーヌが所有しています。


モノポールは、特定の区画を1つのドメーヌが単独所有するというのは非常に珍しいことで、テロワールを表現するブドウ栽培とワイン造りが行われており、どのドメーヌもモノポールで造るワインは、高級ラインナップとしてリリースしています。


■モノポールに対しての考え方とメリット
モノポールのメリットは、土壌、日当たり、風向きなど良質なブドウを栽培するための条件をほぼ満たしているところです。そして、ドメーヌのワインに対する考え方がダイレクトに表現されるワインが多く、造り手の情熱や哲学がリアル反映しています。



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