
■そもそも“ノン・ドサージュ”とは?
シャンパーニュやスパークリングワインを造る際、果汁を発酵させた後に旨味の元である滓と一緒に寝かせた後、その滓を取り除く際、ワインの中の液体が目減りします。減ったままではネック部分の空気が多すぎるため、ワインに糖分を加えた「門出のリキュール」で補います。この作業を「ドサージュ」(Dosage)と言います。しかし「ノン・ドサージュ」のスパークリングワインはこれを行っていません。
スパークリングワインには必ず残糖量が表示されており、中でもよく見かけるのが「Brut」(残糖量12g/リットル以下)ですが、「ノン・ドサージュ」は「ドザージュ」をしないので残糖量が1リットルあたり3g以下になります。
その際の表示はフランスの場合、「Brut Nature」(ブリュット・ナチュール)、「Pas Dos?」(パ・ドセ)、イタリアでは「Dosage Z?ro」(ドザージュ・ゼロ)など。
ブドウ本来の味わいを生かして造られるため、裏を返せばしっかりと選別されたブドウを使用しないと美味しいワインにはなりません。そのため、各メゾンやワイナリーは自信を持ってこの「ノン・ドサージュ」のスパークリングワインをリリースしています。味わいは、糖分が極めて少ないためにすっきりと爽やか。辛口のさらに上をいく超辛口と言えますが、ブドウ本来のほんのりとした甘味とコクが感じられる絶妙なバランスを持っています。
シャンパーニュからイタリアの「フランチャコルタ」等ここ数年“ノン・ドサージュ”ならではの甘さを抑えたピュアでドライな味わいを求める方がとても増えている傾向ですので一度飲んでみる価値はありますね!
ワインの最新情報はコチラです。