イタリアワインの女王「バルバレスコ」とは?『バレバレスコ』側から見た「バローロ」との違い?


イタリアワインの女王「バルバレスコ」とは?そして『バレバレスコ』側から見た「バローロ」との違い?

ブルネロ ディ モンタルチーノ、バローロと並んでイタリアの三大赤ワイン銘柄
イタリアワインの女王と称されるのが「バレバレスコ」世界中で親しまれているイタリアの銘醸ワインです。

イタリアのワイン法で最高峰のDOCGに格付けされているワインでありイタリア北西部に位置するピエモンテ州南部、クーネオ県のバルバレスコ地区で、黒ぶどうの「ネッビオーロ」種から生み出されるワインです。


◎ピンク色のエリアが「バレバレスコ」地区

優美でエレガントな特徴をもつワインとして名声を得ており、同じくピエモンテ州クーネオ県のほど近いエリアで、やはりネッビオーロ種からつくられる、力強く重厚な味わいで同じイタリア3大ワインとして「バローロ」と、とかく比較されるワインが『バレバレスコ』です。



バルバレスコは「Nebbiolo(ネッビオーロ)」という黒ぶどうからつくられます。ネッビオーロは別名Spanna(スパンナ)やChiavennasca(キアヴェンナスカ)とも呼ばれ、イタリア北部のピエモンテ州を中心に栽培されています。「Nebbiolo(ネッビオーロ)」という名前の語源は、「霧」を意味するイタリア語の「Nebbia(ネッビア)」という単語に由来します。


これは、ネッビオーロが非常に晩熟で、
熟する頃に栽培地の丘陵地帯に霧が立ち
込めるためです。
栽培する場所の影響を受けやすい品種で、
栽培が難しいため、
イタリア以外の国ではほぼ栽培されていません。
「ネッビオーロ」=長期熟成に適し、バローロや
バルバレスコを代表とする偉大なワインを生み出す
品種です。


◆ネッビオーロからつくったワインの特徴
外観色素が少ないため、明るく透明感のある色調が基本。多くのワインは樽熟成がされているため、オレンジがかった色調のものが多い。見た目明るく軽やかな印象。飲んでみると(歯ぐきにくっつく感じ)のあるタンニンがあり、これは他の品種には見られない特徴です。


香り
チェリー、プラム、熟したプルーン/スミレ、バラの花/甘草、鉄、タール、タバコなどが代表的に言われます。スパイシーな印象が強い品種です。熟成するにつれて、ドライフルーツやドライフラワーの香りが強くなります。
新樽熟成された場合はヴァニラの香りが強くなり、長期熟成されるとトリュフの香りが強くより複雑な香りを楽しむことができます。

味わい
酸味が強く、強めのタンニンを持ちます。しかし決してごつごつした無骨な感じはなく、凝縮した果実味に緻密な酸とタンニンが加わった上品で複雑な味わいです。樽熟成を行うと、タンニンは柔らかくなります。長い余韻をもつのも特徴です。




バルバレスコとバローロの違い



唯一無二の個性をもつネッビオーロというブドウ品種
ピノ・ノワールと似て、栽培される土地の影響を
受けやすい品種です。

バルバレスコとバローロのぶどう栽培区画は、タナロ川を※↑の画像にある河。
はさんで隣り合う非常に近いエリア。合計面積は2haに満たない狭い産地です。
しかし、地形や土壌、熟成期間の差により、バルバレスコとバローロの
違いを決定づけるタンニンの差
うまれ、それぞれの個性を形作っています。


地形の違い
バルバレスコの産地は、バローロに比べて標高が50メートルほど低い。かつタナロ川・リグーリア海により近い場所に位置している。そのため、比較的温暖で、ぶどうはバローロよりも早く熟し、
収穫時期も早くなります(※一般に、成熟に時間がかかるほど、ぶどうは色・渋み〈タンニン〉・香りの成分を蓄積するようになります)。


土壌の違い
バルバレスコもバローロの土壌は粘土質が中心で、石灰・泥炭土が混ざりあっています。また、バルバレスコの産地は、バローロに比べて土壌が肥沃です。
※↓↓ここ大事!!
ンニンは土地が痩せている方が強くなる傾向があるため、前述の地形の違いによる収穫時期の差とも相まって、バローロの方がより緻密で力強いタンニンをもつようになります。

熟成期間の違い
【バルバレスコ】
ぶどう収穫年の11月1日から最低26カ月の熟成期間(うち9カ月は木樽熟成)、総体アルコール度12.5%以上、が義務付けられています。

【バローロ】
収穫年の翌年1月1日から最低3年間の熟成期間(うち木樽熟成2年間)、アルコール度数13%以上が義務付けられています。

バローロの方がより長い最低熟成期間が
義務付けられています。
これは、バローロの方がよりタンニンが
強くなる傾向があるため、市場に出す前に
より長い熟成期間を必要とするためだと考えられます。




バルバレスコに比べ、バローロはタンニンを豊富に含み、
重厚で力強い味わいや長期熟成に耐えるポテンシャルが
高い評価を得てきました。

それに対してバルバレスコは長らく「バローロの弟分」と
いう位置づけにコンプレックスを抱えていたのですが、
現在では、バローロに比べて軽やかなタンニンをもつからこそ
実現できる、優美で繊細、エレガントな味わいが
個性として高く評価されています。より早く飲み頃を迎えます。


最後に「バレバレスコ」に合う料理とは・・・・

バローロ然り!ネッビオーロで醸す繊細なワインを
飲んでいると、、、、やはり


肉が食べたくなるっ!!



ピエモンテは、海がないので肉料理がメイン。その中でも
牛肉の赤ワイン煮でしょ!一緒に飲むバルバレスコで赤ワイン煮にすると
より「ささささささっっっっ・・・・最高っ!」



とはいえ早々こんな手の込んだものは作れない・・・


なら!!



豚の角煮とかならイケそうでしょ!?

脂が強い料理には酸やタンニンが強いワインを合わせると肉の脂を
流してくれますし豚肉の脂にも負けないので
バレバレスコやバローロをお家料理と楽しむなら
ヘビーな肉料理がベターでしょ。


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