「赤ワインは常温で」その理由とは?
赤ワインも冷やすべきかっ?
「白ワインはよく冷やして、赤ワインは常温で」
よく耳にすることがあるのではないでしょうか。
まあ・・・実際、グラスに注いだ時のワインの温度は、最終的な味わいや印象を大きく変える要素です。
以前から?いつからか?
赤ワインは「常温で飲むもの」と言われることが多いです。ていうか
これは夏でも湿度が少なく過ごしやすいヨーロッパでの話。日本はヨーロッパと比べると高温多湿なため、特に気温の高い時に赤ワインを常温で飲んでしまうと、味わいがぼやけますし、、むしろ飲みたくないですよね??
一方で、赤ワインは渋みや苦味の素となるタンニンを多く含んでいるため、冷やし過ぎると渋みが強調され苦味を感じやすくなってしまいます。
なので赤ワインを冷やすときは、タイプに合わせて適切な温度に調整することが肝です。
■フランスの家庭によくある地下室
「赤ワインは常温で」
といわれるようになったのはなぜでしょう?これが広まった理由は、フランスでの保存方法が関係しています。フランスでは地下室を持っている家が多いため、そこにワインを熟成させていることが多いです。地下室の温度は、一般的に約12~15℃程度といわれ、これはワインセラーの適温となります。このようにフランスでは、地下室に常温で保管することが当たり前なので「赤ワインは常温で飲む」ということが広まったと考えられています。
しかし日本で「常温で赤ワインを飲む」をおこなうと、湿度も温度も違うので、おいしく飲むことがむずかしくなります。特に梅雨時期がスタートする6月~夏場はホント難しいですね~。とはいえワインを常温で保管する場合は、飲む約一時間半くらい前に冷蔵庫へ入れ軽く冷やすのがおすすめですよ。
タンニンの少ない若い赤ワインやライトボディ(軽口)の赤ワインは少し低めの12~14℃。
フルボディの各国銘醸赤ワインや熟成感のある赤ワインは、少し高めの16~18度にするとよりソフトなタンニンと複雑な香りや味わいを楽しむことができます。
また、赤ワインのタイプによっては、8~11度といつもよりしっかり冷やしたり、氷を入れて飲むのもおすすめ。少し低めの温度にすることで、ワインの酸味やタンニンが引き締まり、より美味しくいただけます。
なので現在の日本で赤ワインを飲むときは少しだけ冷やしたほうがおいしく飲めまるんじゃないですかね!!