世界で1番タンニンが豊富と言われるブドウ品種”サグランティーノ


※サグランティーノの代名詞的ワイン
「アルナルド・カプライ モンテファルコ サグランティーノ アンニ25」

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世界で1番タンニンが豊富と言われるブドウ品種”サグランティーノSagrantino”



サグランティーノは、ウンブリア州ペルージャ県に位置する小さな町モンテファルコの伝統的なブドウ品種である。19世紀の終わりに、モンテファルコの土着品種であるサグランティーノのワインが世に出回り始める。この品種名は過去の資料に記録がないため正確な名前の由来は不明であるが、現地の高齢者の方々の話によると、サグランティーノ種は昔から存在していたことは明らかであり、このブドウ品種は修道士により栽培され、ミサ用のパッシートワインに使用されていた。また、農民がクリスマスや復活祭のような重要な祭典の際に飲んでいたワインだとされている。



品種特性として粘土が多く含まれている柔らかさが中程度の土壌、日当たりの良い丘陵地帯が適しており、寒さやカビに強いため、パッシートワイン(陰干しワイン)向きであり、長年渡って主に甘口ワインが造られてきた。
それゆえ、1977年にSagrantino PassitoのDOCが先に認められており、数年後に辛口のDOCも認定された。初めてサグランティーノ種の可能性に着目した熱心な生産者が当店でもお馴染みのアルナルド・カプライ氏。彼らの功績により、90年代よりサグランティーノは次第に人気が高まり、消費者の注目を浴びるようになる。1992年に甘口と辛口のサグランティーノが共にDOCGに昇格している。



ワインの特徴
タンニンは非常に強くギシギシと残るものもあり、タンニンからくる苦味が余韻に残る場合もある。しかし、若いものの中でも、果実味と酸と全体のバランスが良いものはタンニンが心地よく感じられる。また、適正に熟成を経ると偉大なワインであるポテンシャルを発揮する。経年変化をイメージして、どれだけ熟成に耐えうるスタイルに仕上げられるかが決め手となる品種である。熟成のピークは10年程度と言われる。