ホンジュラスって?日本人にとってほとんど馴染みのない国?
そんなイメージを持っている方も多いのでは??ところが、コーヒーに関しては意外にも日本で多く流通しており、スーパーで販売されているコーヒーのパッケージなどにも「原産国:ホンジュラス」の記載。意外ありますよ。
それもそのはず、同国は中米では断トツのコーヒー生産量を誇る国。それは、ホンジュラス一国でそれ以外の中米の国の生産量を足した量とほぼ同じになるほど。なんと世界でも第5位と6位をエチオピアと毎年争っている位の生産量を誇ります。
(※グァテマラ+エルサルバドル+ニカラグアの生産量を足してもホンジュラス一国の生産量の方が多いかも)
ホンジュラスは中米の国で、グアテマラの下、エルサルバドルとニカラグア、そしてカリブ海に面した国です。
首都はテグシガルパ。
ホンジュラス、実は一人当たりのGDPが約2000ドルと、
「貧国」に分類される経済レベルです。
一人当たりGDPは国民の平均年収と考えてよく、
平均年収が約20万円、1ヶ月の収入は大体2万円弱です。
コーヒーも盛んに生産されていますが、バナナの生産やエビの養殖も
中心的な産業として経済を支えています。
残念ながら今でも治安が良い国とは言えません。外務省が公表している危険レベルでは「レベル1~2」。不要不急の渡航が禁止されているエリアが多くあり、世界で最も人口当たりの殺人発生率の高い国でもあります。近年ではマフィアの他に少年ギャング集団「マラス」が勢力を広げ問題になっています。コーヒー産業が発展してきた明るいニュースがある一方で、暗い現状も依然としてあります。
食文化で外せないのがこのトルティーヤ。すり潰したトウモロコシを
焼いて作る中米の伝統的な食べ物です。来客があると大体出します。
これでお肉や野菜、豆類などを包んで食べるのが一般的で、地域に
よって中身の具材が変わるのも面白いです。
—————-■ホンジュラスコーヒーの歴史■————————–
どのようにして、ホンジュラスにコーヒーノキが伝わったのかは依然不明らしく。1970年にホンジュラス・コーヒー協会(IHCAFE)が設立され、高品質なコーヒー豆の生産が推奨されました。その後2001年頃から、ホンジュラスでコーヒー豆の生産が発展し始めたのです。
しかし12年と13年に国家非常事態が宣言されるほど、さび病が深刻な問題となりました。そのため国を挙げて復興を行い、16年と17年にはコーヒー豆の生産量が世界第5位となり、中米最大のコーヒー豆生産国に。現在ではスペシャルティコーヒーもかなり多く産出されて味わいの質も飛躍的に高くなっています。
これも南米、中南米の中において早い時期にAlliance for Coffee of Excellence(ACE)というNPO団体が運営するコーヒー豆の国際的な品評会CUP OF EXCELLENCE(通称COE)を開催してきたのも大きな要因だと。。。
——————–■ホンジュラスコーヒーの特長■———————————
ホンジュラスコーヒーの特長は軽めの口当たりですっきりとした味わいです。ホンジュラスではさまざまな地域でコーヒー豆の生産が行われており、地域ごとによる風味の違いも楽しめるのです。
ホンジュラスコーヒーの主な生産地域は6つで、
【コパン】
ココアのような甘みとコクのあるコーヒー豆を生産しています。
【オパラカ】
バランスの良い風味で、ブドウやベリーのようなフレーバーが特長です。
【モンテシージョ】
オレンジや桃のようなフレッシュな酸味とコクのあるコーヒー。
【コマヤグア】
甘酸っぱい酸味があり、チョコレートのような香りがします。
【アガルタ】
トロピカルフルーツのような風味で、チョコレートやキャラメルのような香りを楽しめます。
【エルパライソ】
甘みがあり、柑橘系のフレーバーです。
ペーパードリップならアメリカンタイプが旨いと言われる位なので
焙煎度も軽めの中煎り~辺りが良いかもですね。
今回当店で販売予定のホンジュラスコーヒーは「パーカス」種といって
エルサルバドルのブルボン種から起きた突然変異種です。わりかし
酸味もしっかりあるようなインフォメーションだったのでまずは中煎り~
その近辺から探ってベストポイントを見つけていこうとおもいます。