
12/9(土)開催、第33回ワイン試飲販売会で初めてピエモンテ州「ロエロ」地方のワインが登場します。赤も白も!初出場です。
注)上の地図のブルーのエリアが「ロエロ」。因みにばろ、バルバレスコはロエロの隣茶色のエリアのランゲ地方です。
ロエロはピエモンテ州南部にあるワイン生産地であり、名前の由来は昔この地にいたロエロ公爵です。ピエモンテにはバローロ・バルバレスコという世界的に有名な生産地がありますが、ロエロもそれに次ぐ知名度があります。
D.O.C.Gロエロ
ロエロは2004年にD.O.C.Gに認定されました。赤も白もD.O.C.Gに認定されているのは珍しいケースなんです。現在イタリアでも赤白両方生産できるDOCG6つしかありません。ロエロの場合はさらにスプマンテもD.O.C.Gに認定されています。

ロエロの赤ワインのブドウ品種は、ピエモンテを代表する黒ブドウであるネッビオーロが主体となっています。ネッビオーロは黒ブドウのなかでもパワフルな品種であり、酸味とタンニン分が非常に濃いのが特徴です。
D.O.C.Gロエロの赤ワインについては、ネッビオーロを95%以上使用しなくてはなりません。残りは白ブドウであるアルネイスが混醸されます。アルネイスはあくまでもネッビオーロの酸味・タンニンを和らげる目的で少量加えられるため、ロエロの赤もランゲ地方のバローロ、バルバレスコ同様ネッビオーロの香り・味わいを楽しむ赤ワインなんです。
熟成期間も20ヶ月以上(うち樽熟成が6ヶ月)という規定があります。リゼルヴァの場合は、30ヶ月の熟成(うち樽熟成6ヶ月)です。ネッビオーロは酸味・タンニン分ともに多い品種であり、さらに熟成期間も長めに取ることから、全体的に非常に濃厚でパワフルな赤ワインに仕上がります。この点においては、バローロ・バルバレスコに共通する要素を持つと言えます。
基本ロエロの赤もパワフルなワインなので、合わせる料理は重厚感のある肉料理が良いっすね!!ステーキ・ハンバーグ、ローストビーフなどが最適です。
今回の試飲販売会で登場するロエロの赤は・・・・

■キエザ カルロ ロエロ モンフリッジョ2016 6000円(6600税込)
《ピエモンテ州・DOCGロエロ/ネッビオーロ100%/フルボディ・赤》
輸入元の飯田ワイン新着赤!!同じネッビオーロの赤ワインなんだけど、、、バローロ、バルバレスコよりもフレッシュ感を楽しめるなぁ・・・と。今回7-8年熟成を経た2016ヴィンテージが登場。程よく適度に熟れた感じも出ていてタンニンと酸のバランスが絶妙でしたね。これぞベストバランスなネッビオーロ。とはいえやはり奥底にはしっかりとしたパワーはあります!!バローロ、バルバレスコとはまた違ったピエモンテワインを楽しんでもらえると。。。11/13の飯田ワイン主催イタリア試飲会で即決しました!!

D.O.C.Gロエロ・アルネイス
ちょっとイタリアワインを知ってる方ならロエロといえば白ワインの方がイメージあるのかもしれません。
白ワインであるロエロ・アルネイスは、その名の通りアルネイスというブドウ品種を用いています。アルネイスの品種の特徴としてフルーティーな香りがあり、ワインだけでなく食用ブドウとしても使われています。昔は甘口ワインに使われたりしていたこともありました。
アルネイスの意味は「へそまがり・頑固者」であり、とても扱いづらい品種でした。酸味が少なく、早く熟してしまうため、ワインに加工するのはとても難しかったのです。20世紀になってネッビオーロの栽培が全盛となり、しばらくの間は忘れられていた存在でしたが、栽培技術の向上によって1960年代に復活。現在ではピエモンテを代表する辛口の白ワインとなっています。
ロエロの白とスプマンテに関しては、アルネイスを95%以上使用することが必要です。実際にはほとんどの場合はアルネイス単独で造られることが多いですね。タマにコルテーゼやフォヴヴオリートなどと混ぜられることもあります。
アルネイス特有の洋ナシ・アプリコットのようなフルーティーさに加え、ヘーゼルナッツやアーモンドの香りもあります。酸味は比較的穏やかなので、親しみやすい味わいです。
ロエロ・アルネイスは魚介類との相性が非常に良いので、合わせる料理としてはカルパッチョなどがおすすめですが・・・荒野的にオススメはグリーンアスパラ!!アスパラガスのソテーにアルネイス!!最高です!

今回の試飲販売会で登場するロエロの白『ロエロ・アルネイス』は・・・・

■キエザ カルロ ロエロ アルネイス2021 3500円(3850税込)
《ピエモンテ州・DOCGロエロアルネイス/アルネイス100/辛口・白》
コチラも11/13飯田のイタリアワイン試飲会で初登場してた白です。アルネイスの特徴である酸味穏やか・・・とはいえミネラル感もしっかりあってキリっとした酸があり、、やはり北のワインっぽいキレ味がありましたよ。お正月のおせち料理にも合うじゃないかなぁ・・と。過去試飲販売会では同じアルネイスでも「ランゲ・アルネイス」だったのでアルネイスといえばロエロ!!ぜひ経験してみてください!!
★★★ロエロは何といってもコスト面でお得なピエモンテワイン!!
ピエモンテはトスカーナ・ヴェネトなどと並び、イタリアを代表するワイン産地です。なかでもバローロとバルバレスコは知名度・人気ともに非常に高く、価格もお高いですよね。1本あたり8,000円前後、高価なものは余裕で20,000円を超えてきます。今後ちょっと手が出大丈夫しずらくなるかも・・・
リーズナブルな値段でピエモンテのワインを楽しみたい場合、ロエロは有力な選択肢になります。赤・白ともに1本あたり3,000円~5,000円程度で入手することが可能なんです。
初登場のロエロワイン楽しんでくださいね。
