コーヒードリップ。蒸らしで膨らむ、膨らまない?原因その1
今日はコーヒーを抽出する際のこんな悩みについてお答えします。
そそ!つい先週のことです。
「オレがやると膨らまないんだよなぁ~~。何でだろう??
さすがプロだよなぁ~そんなに膨らませること出来るんだぁ!!上手いよね~まるでハンバークだよ!」
コーヒーを抽出する際の行程である『蒸らし』
↑の画像のようにコーヒーの粉にお湯をゆっくり差した時
“ふっくら”と膨らむ。
逆に↓のように膨らまない
因みにこの質問をされた方はいつも粉で購入される方です。
膨らまない原因はテクニックではなく、、、ズバリ粉で購入されるからです。
コーヒー豆の膨らみのモトは?
挽いた豆にお湯を注ぐとふんわり膨らむのは、焙煎時に発生した「二酸化炭素(CO2)」がコーヒー豆の内部から逃げ出し、その泡が表面に集まるからです。
二酸化炭素は「炭酸ガス」ともいい、私たち焙煎人のあいだでは単に「ガス」と呼ばれることもあります。
コーヒー豆がドリップで(蒸らし時)に膨らまない原因
豆そのものが挽いてから時間が経っていること一番の要因です。
粉の量、挽き方、お湯の温度、お湯の注ぎ方etc//////と様々な要因も考えられますが、、、
一番は豆を挽いてしまって時間が経ってるからです。
コーヒー豆は焙煎した時点から膨らみのモトとなる炭酸ガスが少しずつ抜けていきます。がしかし、その速度はゆっくりで、完全焙煎された豆は3週間から1か月近くは比較的膨らむ力が残っています。
しかし、いったん挽いてしまうと炭酸ガスの減少は急激に進み、3日程度でほとんどなくなってしまい、ドリップ時に膨らむのは難しです。(粉砕した時点で70%のガスが抜けるとも言われます。)
粉にして時間が経過してしまった状態では膨らまないし、お湯が入っていきにくいので抽出も難しくなりますね。
なので蒸らしの膨らむ、膨らまないはご自身のテクニックがある、ないではなく
★豆の状態で保存→淹れる度に挽く。
★粉の状態で保存する。
の違いなので悩む必要はありません!!そこはしょうがいないです。
しかし・・・
いや!!どうしても膨らませたい!とおもうなら・・・・
香りや味の面からも、可能な限り豆のままで購入して、淹れる直前に挽くのがベストです!
【今日のポイント!】
蒸らしでコーヒー粉が膨らまない主な原因は、コーヒー豆の鮮度が落ちているからです。
鮮度が落ちたコーヒー豆は、どんな淹れ方をしても膨らむことはありません。
ここで覚えておきたいのは、モコモコ膨らむ泡の正体は炭酸ガスという点。
逆にいえば膨らまない原因は炭酸ガスなない状態だから。
ならば豆の状態で保存していれば絶対膨らむのか??
続きは次回のブログでお伝えします。