“薄旨系”ブルゴーニュワイン。ドメーヌドメーヌ・ジョルジュ リニエ
正統派ドメーヌを受け継ぐ”薄旨系”ブルゴーニュワイン
モレ・サン・ドニを代表するドメーヌドメーヌ・ジョルジュ リニエ
ジョルジュ・リニエは従兄弟のユベール・リニエとともに銘醸地モレ・サン・ドニを代表する生産者です。リニエ家は5世代にわたってワイン造りを続けており、現在は本拠地であるモレ・サン・ドニを中心にマルサネ、ジュヴレ・シャンベルタン、シャンボール・ミュジニィなど 16haにわたり50区画の畑を所有しています。ジョルジュの甥ブノワ・ステリが2002年にドメーヌに参画し、2008年から単独で醸造を始め、2013年からはドメーヌ全体の運営を任されています。代が変わっても受け継がれる薄旨系の味わい。しなやかでエレガントなワイン造りは、国内外はもちろん、フレスタでも人気の高いブルゴーニュワインの造り手です。とはいえ以前とは異なり2008年に現在の当主ブノワ・ステリが引き継いでから、飲み頃までに何年もかかるものではなく、比較的早めに飲み頃を迎えるようなスタイルへは変わってきたが気がします。(ものによっては10年も置かなくても美味しいかも)
現当主:ジョルジュの甥『ブノワ・ステリ』
彼の代になってからもドメーヌのキャラである”薄旨系”を継承しつつ
若干スタイルを変えていってるようです。
~リニエのワイン醸造~
特別な酵母を加えずに、天然の野生の酵母のみで糖分醗酵を行います。徹底的に温度管理を行い35度以上にならないようにコントロールします。糖分による醗酵が終了した後も、3,4日そのままの状態を保ち、タンニンやアントシアニンなどの水溶性の物質が抽出され、うまく結合するのを待つためです。
この方法により、ジョルジュ・リニエならではの畑のテロワールの特徴を尊重しつつ、ピノ・ノワールの持つエレガンスやデリケートな特徴を十分に表現することができるのです。
■現当主兼醸造担当:ブノワ・ステリの樽熟成
・熟成はオーク樽で行います。ヴォージュ、アリエ、ニエブルなどフランスのいろんな森の樹を使っています。
・テロワールの個性を引き出すために新樽使用は極力控え、グランクリュで40%、プルミエクリュで25%程度、そ
れ以下のクラスのワインに樽はほとんど使用しません。樽のニュアンスをキレイに出すことで、ブドウ本来の風
味を生かしたい思いからです。
・ワインの質はブドウそのものの質が影響するという考えのため、できるだけ醸造には手をかけず、基本的に清澄
や濾過も行いません。
長い年月を経て少しづつ畑を買い取り、現在ではクロ・ド・ラ・ロッシュ、クロ・サン・ドニ、シャルム・シャンベルタン、ボンヌ・マールなどの偉大なグラン・クリュの畑や、モレ・サン・ドニを中心にして、ジュブレ・シャンベルタン、シャンボール・ミュジニイ、マルサネなど多くの畑を所有しています。
赤の銘醸地ひしめく「コート・ド・ニュイ」の・・・・↓ ↓
ジョルジュ・リニエはジュヴレシャンベルタン村とシャンボール・ミュジニー村に
挟まれた銘醸地『モレ・サン・ドニ』を本拠地としています。
~■ドメーヌジョルジュ・リニエの特徴を纏めると・・・~
①代が変わっても受け継がれる薄旨系の味わい
②モレサンドニのグランクリュであるクロサンドニの最大面積の所有者
③リニエ家はモレサンドニに根付く由緒ある家系
最後に「モレ・サン・ドニ」の最大面積の所有者であるジョル・ジュリニエを
代表するグランクリュ(特級畑格付け)をご紹介します。
Clos Saint Denis Grand Cru 2021 Georges Lignier
クロ・サン・ドニ グラン・クリュ 2021 ジョルジュ・リニエ 48,000円(52,800税込)
《ブルゴーニュ・コート ド ニュイ/ACクロ サン ドニ特級/ピノノワール/フルボディ・赤》
—~■グランクリュ クロ・サン・ドニ Clos Saint-Denis~—
モレ(Morey)はMurrまたMoureという古代ローマよりも前の時代の鼻型の岩を意味する単語から派生したとされます。1927年に「サン・ドニ」が付け加えられてモレ・サン・ドニとなります。モレ・サン・ドニは北のジュヴレ・シャンベルタン、南のシャンボール・ミュジニーにはさまれた、人口700人ほどの村です。コート・ド・ニュイの中でもブドウ栽培面積はヴージョ村に次いで小さく、137ヘクタールしかありません。
※137ヘクタール=東京ドーム約29個分の大きさ。
モレ・サン・ドニには5つのグランクリュ《特級畑》があり、ボンヌ・マールについてはシャンボール・ミュジニー側にもまたがっています。(ボンヌ・マール15.06ヘクタールの内、シャンボール・ミュジニー側に13.54ヘクタール、モレ・サン・ドニ側に1.52ヘクタール)
さらに少量ながら白ワインもシャルドネやピノ・ブランから造られている。例外的に1級畑のモン・リュイザン(Monts Luisant)では、唯一アリゴテの栽培が認められている。
モレ・サン・ドニの5つの特級畑
・クロ・ド・ラ・ロシュ(Clos de la Roche)
・クロ・サン・ドニ(Clos Saint-Denis)
・クロ・ド・タール(Clos de Tart)
・クロ・デ・ランブレ(Clos des Lambrays)
・ボンヌ・マール(Bonnes-Mares)
~銘醸地グランクリュ『クロ・サン・ドニ』~
クロ・サン・ドニのデロワールのキャラクターは同じクランクリュ『クロ・ド・ラ・ロシュ』と比べるとボディは弱めだが、その分滑らかさに長けており洗練された個性がある。