【徹底比較!】ボジョレーヌーヴォーとイタリアノヴェッロ
11月はワイン新酒の季節ですね。ヨーロッパの新酒といえば、日本ではフランス産の「ボージョレ・ヌーヴォー」が余りにも有名ですが、イタリアでも同じ時期に新酒がボジョレーより一足先に10/30解禁になります。
イタリアの新酒は「ノヴェッロ(Novello)」といいます。フランスのそれとの違いは、フランスでは「ボージョレ地区」、つまり生産地を限定してぶどうも「ガメイ」という品種のみを使って作るのですが、
イタリアの新酒『ノヴェッロ』はどの地域でも造ってOK!使用するブドウにも制約がありません。フランスに比べると、かなり自由です。さすがゆるゆるイタリアン!!です。
【徹底比較!】ボジョレーヌーヴォーとイタリアノヴェッロ
生産エリア:
〇ボジョレーヌーヴォー(ボジョレー地区限定)
〇ノヴェッロ(どの地域でもOK!)
ブドウ品種:
〇ボジョレーヌーヴォー(ガメイ種限定)
〇ノヴェッロ(サンジョベーゼでもなんでもOK)※ブレンドもオッケー!
製造方法:
〇ボジョレーヌーヴォー(その年に収穫したブドウのみを使用してマセラシオン・カルボニック製法)
〇ノヴェッロ(その年に収穫しマセラシオン・カルボニック製法で発酵しブドウを最低でも40%以上使うこと)
※マセラシオン・カルボニック製法
ブドウを潰さない状態で丸ごと発酵槽に入れ、どんどん詰め込んでいき、潰れたぶどうが自然に発酵されると、タンクの中に炭酸ガスが充満します。数日間炭酸ガスの中に漬け込んでおく醸造法
ノヴェッロはかなり制約がユルい!!自由!!
しかしこの自由さが災いしてか・・・・
ボージョレのように、生産地を限定し、ブドウ品種を絞り込み、さらには製法まで規制して作れば、新酒でありながらも、毎年安定した味を実現できるけどイタリアは自由な分?適当な?分、当初は味や品質にバラツキもあり、長年商業的にはうまく定着できませんでした。でもでも近年は、イタリアの新酒も質が上がり、各地で美味しいノヴェッロが飲めるようになってきたみですよ、、、
ポジティブな要素もあってですね、、、
産地、ブドウ品種、製法が自由な分=味わいは良い様々です。基本新種なのでフレッシュフルーティなワインが多いけど、中には「これ?ホントに新種?」っていうくらいコクがあるもの、果実味たっぷりなものなど、いろんな味わいのノヴェッロがあります。なので半年以上経過しても全然おいしく飲めるモノも多いのがノヴェッロの特徴のひとつでもあります。※過去1年経過したノヴェッロをテイスティングした経験あるけど「普通に旨い、普通のワイン」でした。っw
今期もフレスタは「日本で一番飲まれているノヴェッロ」を予約販売します。
味わいも通常の赤ワインに近いコクを楽しめる新酒ノヴェッロです。
そんな自由度が高いイタリアノヴェッロですが、、、一応法律がありまして、、、
①醸造期間:10日以上
②アルコール度数:11度以上
③ワインの40%以上はマセラシオン・カルボニック製法
※ボジョレーヌーヴォーの製法と同じブドウを潰さない状態で丸ごと発酵槽に入れ、
どんどん詰め込んでいき、潰れたぶどうが自然に発酵されると、
タンクの中に炭酸ガスが充満します。数日間炭酸ガスの中に漬け込んでおく醸造法
ノヴェッロはどこの産地でも造ってOK、どんなブドウを使ってもOKマセラシオン・カルボニック製法もワイン全体の30%以上でOK。かなり自由度の高い製法なのでその分味わいも様々。。ハズす確率もまだまだ高い!なのでノヴェッロこそ信用度の高い生産者のモノをおすすめします。
◆ノヴェッロにあう料理
ノヴェッロに合う、、ベストマッチな食べ物ってあなたはご存じですか??
人気ナンバーワンは栗!
■Castagne!!
イタリア語でいうcastagne(カスターニャ)です。イタリアで栗といえば強めにローストした『焼き栗』らしく、ホクホクとして甘くまったりした味わいに、フレッシュで丸みのあるノヴェッロが合うんですってよ!!口にまとわりつく栗を洗い流してくれるような感覚で、ワインが進んじゃう!!ノヴェッロも栗も秋の味覚。やはり旬のもの同士は相性がいいんですね。
栗以外にはどんな料理が合うか気になりますよね。
ノヴェッロも産地によって味わいがまったく違うので、それぞれ相性の良い料理も違いますが、一般的には軽めの味わいものが合うと言われています。ノヴェッロのラベルには、鶏肉、サラミなどの生ハム、あっさりした料理に合うと書かれていることが多いです。さらにはボジョレーヌーヴォ同様「焼き鳥」ですよ!!