
“小さなロバ”という意味を持つイタリアの希少な古代品種『スッスマニエッロ』絶滅の危機から見事復活を遂げました。
スッスマニエッロというぶどう品種は、プーリア州でかつて幅広く栽培されていた古代品種で、特にサレント半島のブリンディシ周辺で盛んに栽培されていました。(※↓の地図を参照下さい)名前の由来はロバを意味する「somarello」で、沢山の荷物を背負いガシガシ働くことが出来るロバのように、たっぷりの実をつけることからだと言われています。しかし、樹齢が上がるにつれて(樹齢15年をピーク)急激に収量が落ちてしまうため、他の品種に植え替えられてしまい、一時は絶滅の危機に瀕していました。しかし近年、古い樹齢のススマニエッロの発見により、改めて見直す動きが加速。その品質の高さから栽培を始める生産者が少しずつ増え始め、ワインガイド等で高い評価を獲得するようになっています。荒野が知る限りでもここ5年ほどで輸入されるススマニエッロワインの種類かなり増えていますね。
とはいえススマニエッロの生産量は、プーリア州のブドウ総生産量のわずか0.02%。まだまだ希少なブドウです。これからの高品質なワインが期待されています。

■減収を酒手にとる・・・
見直されたキッカケは収穫量が落ち始めた木に出来るススマニエッロの数少ないブドウは、糖度が凝縮されており、且つ、酸味も保持していることから、良いワインが造れるポテンシャルが逆に増えたわけです。
また、ススマニエッロで造るワインは鮮やかな色になります。ワインに赤色を加える役目も果たせるという点からも、同じプーリアの土着品種ネグロアマーロなどのブドウのブレンド種として相性が良いと考えられています。

■香りと風味の特徴
ススマニエッロの典型的な香り・風味の特徴は、赤系のベリーやプラムなどの果実の香りです。
オーク樽で熟成されたワインは、樽のヴァニラやナツメグのような香りも感じるとおもいます。
一本の木になるブドウの生産量を抑えているため、リコリスなどの香辛料やダークチョコレートのような、よりリッチな香り・風味が加わる言われています。味わいの特徴として濃密で力強い余韻があり、果実感!果実の甘みが特徴です。とはいえ同じプーリア州の代表的品種「プリミティーボ」や「ネグロアマーロ」のように濃甘だけでなく、その中にしっかりと酸味も感じますので決して甘ったるいわけでもない上品な旨味が楽しめます。

お食事しながら召し上がると楽しさ倍増!!
スッスマニエッロで造られたワインも様々なタイプは存在しますが、
全般的にお肉料理が合います!!
ビーフシチューや濃い目のソースで食べる牛肉のステーキとか・・・あとハンバークなど
ちょっと濃い目のソースを使用した料理と合わせると、ススマニエッロの整った酸味・
果実味とよく合うとおもいます。

今期2025年は出来るだけイタリア固有品種で造られたワインをご紹介行く予定です。
その代表的存在でもありますススマニエッロ。

昨年リッツカールトン東京で開催された『ガンベロロッソ トレヴィッキエーレ』試飲会で
久々ススマニエッロをテイスティング。。。。
相変わらずの深みがあって濃いレベルでの果実味と酸味のバランスが絶妙でした。
当店の定番のひとつでもあるススマニエッロですが、まだ未体験の方も
多いと思うんで、、、
敢えてご紹介しようとおもいます。

昨年のガンベロロッソ@リッツカールトン東京。
来日してたセールスマネージャーと写メ。。