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【知識が深まる】カシャーサとラム酒の決定的な違い

  • たまの雑学
  • 2025年10月10日
~カシャーサとラム酒の決定的な違い~

カシャーサとラム酒はどちらもサトウキビを原料とする蒸留酒ですが、**「原料の状態」**に決定的な違いがあります。


■カシャーサ(Cachaça)
主な原料:サトウキビの**「絞り汁(生ジュース)」**をそのまま発酵・蒸留。

風味の特徴:サトウキビ由来のフレッシュさ、華やかさ、やや青みのある香りを持つ。

原産地:ブラジルのみ。(ブラジルの法律で定められた国民酒)


■ラム酒(Rum)
主な原料:サトウキビから砂糖を精製した後の**「糖蜜(モラセス)」**を主に使用。(※例外あり)

風味の特徴:糖蜜由来の濃厚さ、まろやかさ、甘いコクが強いものが多い。

原産地:カリブ海地域(ジャマイカ、キューバ、プエルトリコなど)が中心。

🔍 ポイント:「生ジュース」が味の決め手

 

ほとんどのラム酒は、砂糖の副産物である糖蜜から造られます。これは砂糖の製造過程で風味が変化しています。

一方、カシャーサはサトウキビの絞り汁をそのまま使うため、サトウキビ本来の活きた香りフレッシュな風味がそのまま残ります。

このフレッシュで華やかな風味が、今回のインフューズドコーヒーの豆に移り、ラム酒に似た甘さがありながらも、どこか爽やかで独特の複雑さを持つ味わいを生み出しているのです。

なので今回ご紹介している『ヴィンテージバレルカシャーサ』というコーヒーはただ樽に漬込んだだけのコーヒー豆ではなくもっと奥深いモノがあるのです。