ブラジルコーヒー農家に今、何が起きている? 気候変動と「高品質化」の波
- たまの雑学
- 2025年12月15日
ブラジルコーヒーに激震!「世界一の優等生」が目覚めたロブスタ種革命
ブラジルといえば、アラビカ種(我々コーヒー専門店が販売する酸味や香りが特徴の高級豆)の生産量で世界トップを誇る「コーヒー界の優等生」でした。しかし、今、この優等生が常識を覆す大胆な一歩を踏み出しています。
~激化する「気候変動」との戦い~
霜や干ばつなどの異常気象が年々深刻化し、コーヒー豆の収穫が不安定になっています。
これに対応するため、農家は生き残りをかけて変化しています。
🚨 異変!ブラジルが「ロブスタ種」に本気を出し始めた理由
ロブスタ種といえば、これまでインスタントコーヒーなどに使われる「安価で苦味が強い豆」というイメージが一般的でした。しかし、ブラジルは今、このロブスタ種を最高級品として売り出す戦略に舵を切っています。

1. 気候変動に強いロブスタ種
アラビカ種は、繊細で冷涼な気候を好みます。一方で、ロブスタ種は暑さや乾燥、病気に強く、栽培が容易です。
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アラビカ種への影響: 近年の激しい干ばつや霜害で、ブラジルのアラビカ種の生産は大きな打撃を受け、収穫が不安定になっています。
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ロブスタ種への期待: 気候変動が激しくなる中で、ロブスタ種は安定した収穫を見込める「切り札」として、農家の注目を集めています。
2. 「カネフォラ種」としての名誉挽回
ブラジルでは、ロブスタ種を「カネフォラ種」という総称で呼び、安価なロブスタ種とは区別した**「高品質なロブスタ種」**の生産に力を入れています。
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新しい技術: 従来のロブスタ種に比べて、酸味や風味の評価が高い**「コニロン種」**の栽培に注力しています。
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高付加価値: これまではアラビカ種頼みだった高付加価値市場に、ロブスタ種の最高級品を投入することで、農家の収益向上を目指しています。
🚀 この変化が私たちにもたらすもの
ブラジルが最高級ロブスタ種に本腰を入れたことで、コーヒーの世界はさらに面白くなります。

高級なロブスタが美味いってなれば・・・・
私たちが飲むコーヒーにも、より力強いコクや独特の風味を持つ、新しい選択肢が増えるかもしれません。また、栽培が安定することで、持続可能なコーヒー生産にも大きく貢献することになるでしょう。
これまでアラビカ一強だったブラジルが起こすロブスタ革命。次にやってくるコーヒー界の波はどうなるのか??
荒野もかなり注目しております。